檻の外へー極道なんて、大嫌いー
(……えっ?)
私と晴樹は同時に足を止め、顔を見合わせた。
声の主は、間違いなく飛龍の総長、剛田樹だ。
私たちは音を立てずにコンテナの陰に身を隠し、様子を窺った。
街灯の薄明かりの下、樹と、一年生の佐伯零、そして特攻隊長の誠先輩の三人が、さっき私たちが潰した半グレ集団の残党らしき大人たちに壁際まで追い詰められていた。
「ガキが調子乗んなよ。お前らのシマ、今日から俺たちが使ってやるって言ってんだ。大人しく上納金払えば許してやるよ」
ニタニタと笑う半グレの手には、鈍く光るバタフライナイフや金属バットが握られている。いくら喧嘩慣れしている飛龍のメンバーでも、本物の凶器を持った大人十人を相手にするのは無謀すぎる。零の頬にはすでに殴られたような青あざがあり、樹が彼を庇うように前に出ていた。
「……ねぇ、晴樹。どうする」
「どうするも何もねぇだろ。俺たちの『ダチ』が殺されかけてんだぞ」
晴樹はマスク越しでもわかるほど凶悪な笑みを浮かべ、首の骨をボキボキと鳴らした。私も全く同意見だった。あんな三下どもに、私の数少ない居場所を壊されてたまるか。
私と晴樹は同時に足を止め、顔を見合わせた。
声の主は、間違いなく飛龍の総長、剛田樹だ。
私たちは音を立てずにコンテナの陰に身を隠し、様子を窺った。
街灯の薄明かりの下、樹と、一年生の佐伯零、そして特攻隊長の誠先輩の三人が、さっき私たちが潰した半グレ集団の残党らしき大人たちに壁際まで追い詰められていた。
「ガキが調子乗んなよ。お前らのシマ、今日から俺たちが使ってやるって言ってんだ。大人しく上納金払えば許してやるよ」
ニタニタと笑う半グレの手には、鈍く光るバタフライナイフや金属バットが握られている。いくら喧嘩慣れしている飛龍のメンバーでも、本物の凶器を持った大人十人を相手にするのは無謀すぎる。零の頬にはすでに殴られたような青あざがあり、樹が彼を庇うように前に出ていた。
「……ねぇ、晴樹。どうする」
「どうするも何もねぇだろ。俺たちの『ダチ』が殺されかけてんだぞ」
晴樹はマスク越しでもわかるほど凶悪な笑みを浮かべ、首の骨をボキボキと鳴らした。私も全く同意見だった。あんな三下どもに、私の数少ない居場所を壊されてたまるか。