悪霊配信アプリ
今の今まで感じていたアプリへの不信感が一気に払拭されていく気分だった。
「そこにいるじゃん」
小夜が男の子を指さす。
「いないよ子供なんて。小夜、大丈夫?」
私は藍たちと同じように見えないふりをして答えた。
心配そうな顔を小夜へ向ける。
小夜の表情に混乱の色が浮かんできた。
「うそでしょ。見えないの?」
声がワントーン高くなり、その中に恐怖が滲む。
「ほら、こっちに近づいてくる!」
小夜のいう通り、男の子の悪霊は徐々にこちらへ近づいてきている。
遠くからではわからなかったけれど、頭から血を流していてそれが黄色い服をだんだん黒っぽく染めあげていっている。
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