悪霊配信アプリ
「血が出てる! ねぇ、なんでみんなにはアレが見えないの!?」
小夜の声が悲鳴に変わる。
逃げ出そうとした足を絡ませて倒れ込んだ。
そのタイミングを見計らっていたかのように男の子の悪霊が一気に近づいてきた。
そして小夜を見下ろした。
「小夜どうした?」
「なにがあったの?」
洋太と藍は混乱の声を上げるばかりだ。
そんな中、私は自分の笑みを隠すことができなくなって手で口元を押さえていた。
こんなに楽しいことが起こるなんて、想像もしていなかった。
男の子の血が小夜の顔に滴り落ちた瞬間、小夜の絶叫が屋上に響き渡った。
「小夜、どうしたんだよ!」
「ちょっと、止まってよぉ!」
< 102 / 130 >

この作品をシェア

pagetop