悪霊配信アプリ
「走るからじゃん」
「なんだよ、もー」
ブツブツと文句を言いながらもこうして並んで化粧を直す時間は嫌いじゃない。
「あ、好弘からメッセージ入ってた」
アイメークを直し終えた小夜がピンク色のスマホをいじっている。
好弘は小夜の彼氏のことだ。
同じ大矢谷高校の3年生で、今年受験する。
「好弘とは結構長いよね?」
「1年くらいかなぁ」
「へぇ」
リップを丁寧に塗りなおしてどうにか見られる顔になった。
「茉莉は? 彼氏作らないの?」
「作っても続かないし」
正直私も小夜もモテる方だと思う。
けれど私は小夜と違ってすぐに別れてしまう。
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