悪霊配信アプリ
壁際に立っている好弘の姿を見た瞬間動きが止まってしまった。
嫌な出来事を思い出して一瞬吐き気が込み上げてくる。
けれど私は何食わぬ顔をして椅子に座った。
「お帰り茉莉~」
好弘が間延びした声で言う。
「どうしてあんたがここにいるの? 屋上にいればいいのに」
冷たく言うと好弘が声を上げて笑う。
「そうしてたんだけど、さすがに暑くてさぁ。校内を歩き回ってたら偶然藍を見つけたから、声かけたんだ」
そう言われて藍へ視線を映すと、藍は熱心にイラストを描いているところだった。
犯罪者をこの部屋に招き入れたなんて、微塵にも思っていないんだろう。
私は苛立ちを抑え込んで「そう」とだけ返事をした。
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