悪霊配信アプリ
好弘がブンブンとなにもない空間に向けて両手を振る。
虫を追い払うときの動作に似ているな。
そう思ていると好弘が突然ソファから飛び降りて廊下へと駆けだした。
「ちょっと、なんだっていうのよ!?」
わけがわからないまま小夜が後を追いかけた。
私もその後を追う。
好弘は振り返ることなく階段へとかけていくと、足を踏み外してそのまま落下してしまったのだ。
「好弘!!」
小夜がすぐに駆けつける。
好弘は額を切ったようで、そこから顔面が真っ赤に染まっていく。
そのとき、ポケットに入れていたスマホが震えた。
《復讐完了》
黒い背景に赤い文字が浮かんでいたのだった。

揺れ動く

< 75 / 120 >

この作品をシェア

pagetop