悪霊配信アプリ
「なんだって、なにが?」
小夜が聞く。
「ほらあれだよ! だんだんこっちに近づいてきてる!!」
好弘が大きく目を見開いてソファの上に立ち上がる。
だけど私たちには何も見えない。
「ちょっとどうしたの好弘。まさか危ない薬なんてしてないでしょうね?」
小夜が警戒して好弘から距離を取った。
ソファの上にひとりになった好弘は一点を見つめて青ざめている。
「薬なんてしてねぇよ! お前らにだって見えてるんだろ!?」
必死になってなにもない空間を指さして叫び続ける。
唾をまき散らして汗をダラダラ流しているその様子から、なにか恐ろしいものが見えていることは明白だった。
「やめろ、来るな! 来るなよ!」
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