悪霊配信アプリ
そうこうしている間に屋上へのドアが開いて小夜がやってきた。
警戒して立ち上がったけれど、小夜は消沈した様子で私なんて見えていないみたいだ。
「小夜、好弘はどうだった?」
洋太がゲームをやめてそう聞いている。
小夜は首を左右に振って大きくため息を吐き出した。
「ずっとうわごとを言ってた。キツネが、キツネがって」
その言葉にはピンとくるものがあった。
昨日好弘の元へやってきたのはキツネの悪霊だったに違いない。
好弘が顔の前で両手を振っていたのは、キツネを追い払うために行為だったんだろう。
「階段から落ちたせいで混乱してるのかもしれないな」
「たぶん、そうだと思う」
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