札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
「わたし、娼館で働きます!」

「なっ、何を言っているんだ……!」


父は大きく目を見開いた。
オリヴィアが稼ぐ方法はこのくらいしか思い浮かばない。


「このままではお母様を救えません!」

「オリヴィア、考え直せ! ありえないっ」

「ですが、このままだと共倒れです!」


さすがの父もオリヴィアを心配してくれた。
そう思って、少し見直していたが……。


「──死人が出るぞ!」

「あ……?」

「お前がもし恥じらって手を出したりなんかしたら相手が死ぬっ、間違いない!」

「………………」


オリヴィアは思いきり拳を振り上げると父は再び宙を舞った。



それからオリヴィアは辺境伯邸を飛び出すように出た。
唯一所有している馬、ジョセフィーヌに頼み込んで大きな街を目指す。
ここでオリヴィアの脳内に一つの疑問が浮かぶ。

(娼館って何をすればいいのかしら……男性に奉仕するのよね? 侍女の仕事なら多少できると思うけど、それとは違うの?)

いまいち娼館で働くということは、何をすればいいかわかっていなかった。
なんとなく女性が稼ぐには、そこしかないということだけは理解していた。

(あまり乱暴な男性がいないといいけど、どういうものなのかしら……)
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