札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
「や、やめ……!」
力技かと思いきや、意外なくすぐり攻撃を受けてオリヴィアは翻弄されていた。
「~~~っ!?」
このまま勝負が決まるわけにはいかないが、この格好が恥ずかしい。
とりあえずは彼優位な態勢をどうにかしなければと、ロベールをビンタしようと思いきり振り上げた。
──パシッ
オリヴィアの手を掴むロベールにギョッとする。
しかしここは無理やり押し込もうと、力をこめようとした瞬間だった。
オリヴィアの腕を掴んでいる手の甲に唇を寄せるロベール。
彼の瞳がこちらをじっと見つめて捉えて離さない。
唇が触れてしまいそうな距離にオリヴィアの心臓が高鳴っていく。
激しい鼓動が響いていた。
反対の手がオリヴィアの足を誘うように撫でた。
(このまま勝負がついてしまうの!? ロベール様に負けるということ?)