札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~

列が進んでしまい、彼女に声をかけるタイミングを逃してしまった。
前の女性たちは面接に落ちてしまったのか、泣いたり怒ったりして部屋から出てくる。

ついにオリヴィアの番となった。
扉が開くと、見覚えのある人物が現れた。


「お待たせいたしました。こちらにどうぞ」

「…………え?」


先ほど屋敷の門でジョセフィーヌを預けた金髪の少年が現れたではないか。
たしかに移動する時間はあったかもしれないが、不思議に思えた。


「驚かれましたか?」


まるで見透かすようにそう言った少年にオリヴィアは瞬きを繰り返す。
しかしわずかな違いを見逃さなかった。
体は鍛えているのは先ほどの少年と同じだ。
顔の見分けはつかないが体格や声のトーンが若干違う。


「はじめまして、ですよね?」

「……!」

「もしかして双子でしょうか?」



同じ人物ではないとなると、オリヴィアには彼らが双子だとしか思えなかった。
金髪の少年はにこりと微笑んだだけで何も言葉を返すことはない。
「こちらにどうぞ」と、案内されたため促されるまま足を進める。
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