札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
「夫婦だからに決まっている」
「……!?」
彼は真顔でそう答えた。
契約結婚だといいつつ、夫婦だからと言い出したロベールの心情がまったく理解できない。
少年の姿のため、かわいらしいのでいいが、夫婦だと言われると違和感がある。
(わたしたちは契約結婚ではないの!? もっとこう……殺伐とした他人のような感じではないのね)
考えるオリヴィアを至近距離でジッと見るロベールに困惑してしまう。
「…………」
「……っ!」
それに仮面をつけていることもあり、表情が読みにくい。
(なんでこんなふうに見られているの? 最初に会った時の彼とは別人だわ)
あの高圧的な態度はどこにいってしまったのか。
見た目が変わっていることもあり、脳がついていかない。
じっとりとした視線に耐えきれなくなり負けじと見返す。
「な、なにか?」
「……別に」