余所者-よそもの-【 3 】
集めた部下を引き連れ、シトウに乗り込んだ。
表の路地に散らばるシトウのガキ共を、一斉に放ったZ地区の住人に食わせる。
その隙に。
僕とデックは、リビドー正面に立った。
固く閉ざされたドア。
鍵をぶち壊し、デックと共にリビドーに侵入する。
BARのような小さな空間の奥。
バックヤードのように仕切られた先に、ひとつのドアを見つけた。
「デック。ここだ。鍵を壊せ」
今日、この時間。
紫藤たちがここにいないことは、事前に調べがついていた。
最も距離が近いのは、野間。
「早くしろ……」
時間がない。
動けるZ地区の住人を総動員した。
それでも、彼女を連れて安全に離脱することを考えれば、使える時間は長く見積もって十分。
……五分でママを連れて、ここを出る。
早く、早く、早く。
「どぞぉ」
デックが鍵を壊した音と同時。
――バンッ!と扉を開け放った。
何もない、小さな部屋。
すぐにベッドの上にいるママを見つけた。