余所者-よそもの-【 3 】


言い終えるなり、ユキは出入口へと歩きだす。

サンコンが一番に返事をして、その背中を追いかけた。

バンはサンコンに引っ張られるように、そのさらに後ろに続く。


潤も足並みを揃えて表に出ようとしたときだった。


「待って、潤」


リンコが後ろから肩を掴む。


「……どうした?リンちゃん」


潤は慣れない。

煌びやかでない、リンコの姿。


動きやすいシャツに、ゆったりとしたカーゴパンツ。

長い髪は一つに束ねられ、大きな胸はない。


リンコの纏う空気には、これから始まる闘いへの覚悟が、静かに滲んでいた。



「潤の持ち場、アタシがもらう」

「は?そしたら俺は?」

「アンタはユキちゃんから離れないで」

「………」

「あの目。何をするか……わからない」


潤も、同じことを感じていた。

ユキは何かを隠している。

ストッパーが必要だ。


しかし、それを許さないようにユキ自身がこの作戦を立てた。


指摘しようのない、ぬかりのない配置だった。



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