余所者-よそもの-【 3 】


――一方、その頃。


デックは困惑していた。


「ああん?どういうことだぁ。これぇ……」


遅い昼飯をのんびり食べている最中、突然スマホに届いたおもちゃ箱の警報の通知。

住人からも着信が入り、おもちゃ箱で火災と、露天街が暴れていることの報告を受けた。


慌てて現場に駆けつければ。

おもちゃ箱までの道のりを阻むように路地を埋める、露天街の武装派たち。


デックはわからなかった。

何が起きているのか、ちっとも頭が追いつかない。


まして、突然。

露天街の人間でつくられた人の壁を割るようにして現れた、巨大な怪物。

飛び出してきたリンコに、もっとわけがわからなくなる。


「ええええぇぇ……!!」


リンコを目の前にしたデックは、身が竦んだ。


前回、思うように遊べなかった相手。

出来ることならもう二度とやり合いたくはなかった。


瞬く間に距離は詰まり、――ブォン、と顔面のすぐ傍を走った、大きな拳。

これに殴られればひとたまりもないことを、身体はよく覚えてる。


「なんなんだよぉ……!!」


仕方なく応戦するデックに、容赦ないリンコの拳が襲い掛かった。



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