余所者-よそもの-【 3 】
――――……
――……
――マンション前。
取り残されたZ地区の住人。
運転手は、見るも無残な姿で地面に転がっていた。
その傍ら。
全身傷だらけになって、外壁に背中を預けて座り込むリンコ。
そして。
静かに佇む、ユキ。
「……かぁこは……?」
ユキの手から、買い込んできた食材の袋が――ドサリと地面へ落ちる。
赤いリンゴやオレンジが、冷たいアスファルトの上を転がった。
「なぁ」
「………」
「リンコ」
「………」
「かぁこは?」
「ごめん……ユキちゃん、アタシ……っ」
「――……かぁこは……ッ!!」