余所者-よそもの-【 3 】
獏の、宿題。
――『ひとつ。あの色男に甘えてみろ』
「かぁこ……?」
私は差し出された手を取らず。
地面にしゃがみ込んだまま、ユキの服の袖口をぎゅっと掴んだ。
「………」
いいのかな。
ユキは、きっと忙しい。
それに、ただでさえ面倒ばかりかけているのに。
――でも、私。
本当は……ずっと。
「まだ、帰らないで……」
一緒にいたい。
もう少し。
もう少しだけ。
胸の奥に閉じ込めていた心の声が、ぽろぽろと零れ落ちていく。
「もう少しだけ……一緒にいたい、です」