余所者-よそもの-【 3 】
「守ってあげらんなくてっごめんねぇ……っ」
「……何もできなくって、ごめんなさいっ」
押し倒されるように玄関先に転がって、同じような言葉で謝って。
「ずっと会いたかったの!」
「リンコさん、怪我は治りましたか」
「あんなのなんてことないわよ!アンタは……またこんなに傷ついて……!」
「わたし……」
「なに?」
「リンコさんに、また会えて……嬉しい」
やっぱり、こんなにも嬉しい。
「これからいつでも会えるわ!」
「はい」
「また一緒にショッピングに行けるように、早く元気になって」
「ショッピング、行きたい。リンコさんのお店にも行きたい」
「どこでも、何度でも。アタシがアンタを『素敵な場所』に連れてってあげるから」
「……はい」
リンコは私をぎゅうぎゅうと抱きしめ続けた。
私の顔はシリコンバストに埋もれて、だんだん息も苦しくなってくる。
「リンちゃん。そろそろ離れてやって。カナコちゃんが窒息死する」
頭上から聞こえてきた潤の声に、パッと身体が離れる。
リンコはしばらく私の顔を見つめたあと、「そうだ」と放り出していたスーパーの袋を両手に掲げて。
「美味しいもの作ったげる!」
と、艶やかに微笑んだ。