余所者-よそもの-【 3 】
リンコは家に上がると、散らかった部屋に文句を言いながらキッチンに入った。
そして、冷蔵庫を開けるなり。
「……ユキちゃんって。センスがないわ」
今度は、庫内いっぱいのお惣菜に文句を言う。
「お惣菜なんて日持ちしないのに。誰が食べるのよ」
「今日買ってきたそうなので、何日かに分けて食べます。……というか、皆で食べませんか」
とてもじゃないけれど、私とユキでは食べきれない。
すると潤が冷蔵庫から缶ビールを二本取り出した。
「一先ず、惣菜つまみにしながら一杯やんね?」
「そうね」
テーブルにお惣菜を並べて、いろんな話をしながら。
潤とリンコは『一杯』と言わず何杯もお酒を開けていった。
私はまだお酒が飲めないので、ジュース。
またみんなで飲める日を楽しみにしながら、今の楽しい時間を満喫した。
しばらく時間が経った頃。
「……カナコ?眠いの?」
否応なしに襲ってきた急な睡魔。
どうして今、このタイミングで。
眠りたくなんかないのに。
「すみません、二人が来てくれて嬉しいし、楽しいんです」
「気にすんな。ユキから体調のことは聞いてる。寝よう」
「せっかく来てくれたのに」
「俺らならまた来るから」
「いえ」
「無理させたら、俺らがユキから怒られる」
それでも、今日は眠りたくない。