余所者-よそもの-【 3 】
「何かあったか?」
ユキはすぐには口を割らなかった。
潤はじっと待つことにした。
言いたくなければそれでいい。
原因はユキの頭の中の処理エラーに違いない。
時間が経てば解決することが大半だし、時間をおけない問題だと思えば吐き出してくる。
「……嫉妬って、どうすれば消える?」
後者だったようだ。
「消すのは無理じゃね?」
「無理ね」
潤のアンサー。
リンコは話の中身はわからないが、面白がって参加。
「それだと困る」
しかし、二人の回答はまるで役立たず。
なぜならユキは困り果てていた。
「なんでだよ。好きだったらするだろ。嫉妬くらい」
「かぁこにぶつけたくない」
ユキは今朝、千景とカナコのやり取りを見た。
二人はお互いに、他の誰にもやらない接し方をする。
まるで二人の間にだけある特別な何かを匂わせているようで。
それが、どうしようもなく嫌だった。
シャワーを浴びて頭を冷やしてみても。
数時間カナコから離れてみても。
その感情は、消えずに燻り続けている。