余所者-よそもの-【 3 】
穏やかで、優しい沈黙が車内に流れていた。
ふと、トウジは目に映る景色に呟く。
「……それにしても、あの店の名前」
「SHOW-Me?」
「ああ。あれ見たときは笑ったな」
「どうしてですか?」
トウジは少し黙って考えた後、口を開く。
「……まぁ、言ってもいいか」
「………」
「アイツの本名。”翔(ショウ)”っていうんだよ」
「翔……」
「ああ、ショウ」
私は窓の外の看板を見た。
SHOW-Me。
……ん?
すると看板下の玄関口から、リンコが出てきた。
バタバタとこちらに駆け寄ってくる。