余所者-よそもの-【 3 】
「お待たせ!」
後部座席に滑り込むようにして座ったリンコ。
トウジは悪びれなく謝る。
「悪い。お前の本名、カナコちゃんに教えた」
「あら。そんなの別にいいわよ」
シートにどっかりと凭れたリンコに、私は尋ねた。
「リンコさん。もしかしてお店の名前の、SHOW-Meって……」
「ああ……嫌だわ、そっちの方が恥ずかしい」
やっぱり。
SHOW-Me。
ありのままの自分を見てほしい――『私を見て』。
だけど、そこにもう一つ隠されていた意味は。
――『翔はアタシ』。