余所者-よそもの-【 3 】
ここに来てから、何日が経ったんだろう。
千景との生活にもずいぶん慣れてしまった。
もちろん、ここにずっと居たいなんて思っていない。
ユキやみんなのところに早く帰りたい。
「千景」
「ん?」
「私、いつになったら帰れる?」
「僕がシトウを潰すまで」
「それって……いつ?」
誰もシトウの紫藤には敵わない。
街の勢力で言えば、千景の言う通りZ地区がシトウに次ぐのかもしれない。
それでも、私には遠い未来のように思えてしまう。
それに。
「千景はシトウが私を探してるから、ここで隠してくれてるんだよね?」
「うん」
「私、自分の身は自分で守れるよ」
「無理だよ」
「私は千景みたいに力はないけれど、話せばわかってもらえることもある」
「ママは多夜に何をされたか、忘れちゃったの?」
「多夜さんじゃなくて、シトウの紫藤と話す」
多夜と話ができるとは思っていない。
でも、多夜はシドの言うことは聞く。
シドは今、カエデを失って悲しみのどん底にいる。
だからこそ隠れてちゃいけない。
シドを一人にしちゃいけない。