余所者-よそもの-【 3 】
「私……ずっとここに帰りたかった」
AnBarに帰って、みんなと顔を合わせて。
馬鹿みたいに笑う時間を、とても幸せだと思った。
「ユキさんも千景も、私のために言ってくれてるんだってことはわかってるんです」
危険なのはわかった。
シトウが動くこともわかった。
自分が狙われてしまうことも、もうわかった。
それでもずっと帰りたかった場所が、今ここにあるのに。
ユキの話を聞いても。
千景の話を聞いても。
それでも、私の答えは変わらなかった。
「ここにいたい……」
ごめんなさい。
困らせるって、わかってる。
守ってもらわなきゃいけないことも、わかってる。
それでも、
「みんなと一緒に、いたい」
ぽつり、ぽつりと。
まとまらない頭のまま、呟くように伝えた。