余所者-よそもの-【 3 】
70話:命の番人
「ママ。ちょっと僕、外に出る」
外出の準備をしている千景。
私は「そうなんだ」と一言置いてから、何気なく、
「いってらっしゃい」
と声をかけた。
すると彼は目を丸くしたあと、少し恥ずかしそうに下唇を噛んだ。
「行ってきます……」
「うん」
「これか」
「何?」
――ガチャ、と千景が玄関を開ける。
「行ってきます!」
扉の前にはデックが立っていた。
「……チカ様、お疲れ様ですぅ」
「あとはよろしく」
「あいぃ」
千景と入れ替わりに部屋に入ったデック。
どうやら、見張りは置かれるらしい。