余所者-よそもの-【 3 】


「……ユキ、さん……」


震えた手が、彼を求めて伸びる。



『ユキさん。助けて』


指先が彼の背中にわずかに触れた、そのとき。


「かぁこ……」


耳元で囁かれた声にハッと気が付き、ぴたりと手を止めた。



「無事、なんだな……?」

「……はい」

「ずっと、探してた」

「はい」

「ずっと、会いたかった」


……私もです。


届くはずのない返事を心の中で呟きながら、伸ばしかけた腕をだらりと下ろす。


触れることの出来なかった指先から、熱がスーッと引いていった。



「どうやって、ここに……」


ユキはそう呟くと、腕を解いた。

分かれてしまった身体と身体。


彼の腕を失った身体は、全身の温度を急激に下げる。


私は一歩、後ろへ後ずさった。



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