真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 大学を卒業して消防学校に入り、消防士になると、益々女と知り合う機会はなくなった。
 
 今回は「海でも行って女の子見たくない⁇」と言うプレイボーイの宮内先輩に誘われて、あんまり気乗りしないのに誘われるがままついてきてしまっただけだ。

 海で花凛を助けたのも、困っているみたいだからつい助けただけで、別に特別な気持ちがあった訳じゃない。危なっかしーなと思っただけだ。

 そんな花凛は今度は目の前で気持ちよさそうに寝てしまっている。
 おいおい、マジか⁇今度は寝るのかよ⁈本当に女なんて得体が知れない。饒舌になったかと思ったら次は泣いて、終いには寝ている。

 花凛は起こしても全然起きないため、俺は仕方なく花凛をおんぶしてとりあえず店を出る事にした。

 女って柔らかいんだな。花凛はどちらかと言うと小柄だからおんぶしてもそんなに重くないなと思った。
 いかんいかん。別に邪な事考えてる訳じゃないのに自分がいけない感情でも抱いているように感じてしまう。て言うか俺じゃなかったらとっくにお持ち帰りされてるし⁈

 うーん⁈と言って花凛が目を覚ましたようだ。

 「ん⁇背中⁇わーごめんなさい。むにゃむにゃ」
花凛目を覚ましたが、俺の背中でまた眠っている。まだ酔いが覚めないようだ。

 「泊まってるホテルどこ⁇」

 俺はただ闇雲に歩いててもしょうがないと泊まってるホテルを聞き出そうとした。

 「ホテルはこっちで、こっち。」

 ホテルの場所は分かるようで指を指して教える。俺は花凛が教えてくれたホテルまで送って行った。
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