真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 中に入るとお盆という事もあり、沙奈さんや弟の優一さんも帰省していた。

 清一さんはどちらかというとお母さん似で、優一さんはお父さん似⁇だけどややお母さんにも似てるかな⁇という印象だった。

 兄弟でも違うんだなとちょっと面白くなってしまったけど、これは一家総出でお出迎えという図だろうか⁇と私は少し緊張してしまった。

 私が固まっていると、「まあそう緊張しないで、楽にしてね?」と言ってお母さんが心を軽くしてくれた。

 「はぃ…。すみません。」と言って私はピシッと正座さしていた足を崩すと、また可愛いわーと言って笑われてしまった。

 居間の和室に通されて、テーブルにはお母さんが用意したらき料理が並んでいる。

 大一は自分の部屋に行って荷物を整理している。私の荷物は大一が部屋まで運んだらしい。

 「花凛さんは大一の部屋に一緒に泊まってね。」

 えっ。不意に言われて少し驚いたけど、思えばそれが自然かと小さく納得した。

 もう一緒に住んでるんだからいいでしょ。と言って当然のように同室になる事に少し戸惑ってしまった。

 私は「あっはい。」と言って申し訳なさそうに会釈した。
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