真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 ふと昔の卒業アルバムに目を落とす。卒業アルバムが見たいと言うと、「恥ずいからいいよ。」とちょっと嫌がっていたけど、「いいじゃん。見たい。」と言って半ば強引に見せてもらった。

 小学校、中学校、高校のアルバムを見て私は笑ってしまった。そっか、みんな坊主なんだ。

 小学校も中学校も高校も真っ黒に日焼けしたスポーツ少年という感じで、頭は坊主スタイルの写真ばかりだった。

「みんな坊主だね。」

 笑うつもりはなかったけど、私はクスッと笑ってしまった。

「ずっと野球部だったから。て言うかだから見せたくなかったのに。」

 大一は嫌そうに拗ねている。

 「いいじゃん。野球ずっとやってたのに大学では辞めちゃったんだね。」

 少し触れられたくない話題かとも思ったが、私は普通に疑問に思った事を聞いてみた。

 「高校で挫折したの。怪我してスタメンから外されて、嫌になってそれで諦めた…。」

 野球を辞めた事、聞かれたくなかったのかな⁇でも私はなるほど。それで大学ではやってなかったん。と1人納得した。

 「ずっと続けてて偉いね。」
 
 大一の頭をポンと撫でると大一は照れていた。ずっと野球ばっかりやってたから、恋と離れていたのかな⁇と安易に推測してしまう。
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