真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

2.思いがけない再会

 「花凛先生⁇花凛先生⁇」

 主任の鈴森先生に呼ばれて、私はハッと我に返る。

 「は、はい。何でしょう⁇ごめんなさい。」

 我に返った先は月一の定例職員会議の真っ最中。みんなが私に視線を向けていた。

 「花凛先生さっきの話を聞いていましたか⁇」

 主任の鈴森先生が怖い顔で私を見ている。

 「す、すみません⁉︎よく聞いていませんでした⁉︎もう一度お願いします。」
 
 私はボーッとして職員会議に集中できていなかった事を謝った。

 「最近浮ついていますよ。そんなんで子ども達の安全が守れるんですか⁇」

 ごもっともです。本当に面目ない。私は本当にすみませんと再度深々と謝った。

 「来月の一日消防体験の担当を、花凛先生にやってもらいます。今年は深田消防署の方達が来てくれるので、きちんと対応をお願いします」
 
 一日消防体験か…。毎年やってるし、前も担当したことあるから分かる。
 でも、毎年担当は中町消防署だったはずだけど…⁇

 「あの〜⁇今年は中町消防署じゃないんですね⁇」

 私はなぜ今年は変わるのか気になって質問した。

 「今年は中町消防署の方達は地域の触れ合いフェスの方に参加するとの事で、断られました。なので今年は隣町の深田消防署にお願いしたんですよ。」

 あー、なるほど。まあ消防署が変わっても対応とか仕切りは毎年変わらないからいいや。

 「分かりました。近々詳しい日にちとか深田消防署に電話して聞いてみます。」

 「お願いしますね。」

 こうして私は一日消防体験の担当をする事になった。
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