真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 「お忙しいのに家まで送りとか、本当にすみません…。」

  私は歩きながら長内さんに謝った。長内さんは私から顔を逸らしてやはりバツが悪そうにしている。

 「別に送るくらい良いです。1人で帰って何かあっても困るので。」

 相変わらず言い方は怖いけど、これは私を心配してくれてるのかな⁇私はちょっと嬉しくなった。

 「大丈夫ですよ。今日はお酒も飲んでないし、危ないものもないので。」
 
 ハハハと私が笑いながら歩いていると、チャリンチャリンと前から自転車が来た。
 その瞬間私は長内さんに引き寄せられ、私は長内さんの胸にうずくまる状態になってしまった…。一瞬呼吸が止まる…。

 「全然大丈夫じゃないし。本当に危なっかしい人ですね。」

 ドキンっ。やっぱり心臓がなった…。無理この状況⁉︎ドキドキし過ぎて心臓がもたない⁉︎

 「ご、ごめんなさい。いつもそそっかしいから助けてもらってばっかりで…。」

 私はこの状況が耐えられなくて、突き放すように長内さんから離れてしまった。
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