真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

7.同僚からの思いがけない告白

 朝になり、私達は目を覚ました。まるであの夏の日の朝みたいに、朝日がきらきらと眩しく光っている。

 「おはよう。」

 隣に大一がいても、もう私はパニックになってびっくりしない。

 「今日は驚いて荷物まとめて出て行かないで良かった」

 大一が意地悪そうに言った。まだあの夏の事を引き摺っているなんて恥ずかしい…。

 「あれはもう忘れてください…。」
 
 私はもう。と言って顔を隠しながら言った。だめだ照れる…。

 しかもシラフだから昨日の記憶が鮮明に蘇ってきて、思い出すと赤くなってしまう。私はキュンとなってまた布団の中に潜った。

 そんな私の様子を見て大一が笑い、私達はまた抱き合った。

 今日は私は休みだけど、大一は当直だから夕方には仕事に行かなければならない。
 私は「離れがたいなー。」とつい言葉に出して言ってしまった。

 「休もうかな?」

 大一がボソっと言ったから、「いや。それはダメです。ちゃんと仕事は行ってください。」とそこは冷静になって静止してしまった。

 「そこは現実的なんだ。」

 「だって仕事は休んじゃダメだから。」と我ながら現実的な真面目な事を言ってしまった。一緒にいたいのは山々だけど…とボソッと付け加えた。

 「分かりました。仕事はちゃんと行きます。」

 大一も真面目だね。と言って私達はまた笑った。
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