真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 「それが言えたら苦労はしないですよ。」

 下を向く俺は自分の口下手な積極性の無さに自暴自棄になっていた…。それに第一と俺は話を続けた。

 「何か付き合えるようになっても常に不安なんですよね…。」
 
 今まで誰にも打ち明けたことのなかった不安を宮内さんに打ち明けた。女みたいにうじうじ女々しいなと自分で自分に苦笑してしまう…。

 「花凛は元々黙ってても男が寄ってくるほうで、誰とでも付き合えるから、俺みたいなつまらない奴よりも、もっと違う男の方がいいように思えるんですよ。」

 花凛は優しいから俺に合わせてくれてるだけなんじゃないかってたまに思いますと付け加えた。

 正直な気持ちだった。知り合ってからずっと自信がなく、元々女の扱いなんて知らないから気の利いたことも言えない。知らない内に傷つけていても自覚がない。
 だから今回のことも、つい反対のことを言って傷つけてしまう。

「じゃあ何か⁇花凛ちゃんが他の男のところに行っちまってもいいってのか⁇」
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