短編集〜甘々、逆ハー、無自覚、美少女、ヤンデレ、独占欲、クールいじめ、溺愛、嫉妬〜
 ここで、黒船あぶきはまた、笑いだした。
 彼の笑いが、どういった意味をあらわすかなんて、私にはわからない。

「無自覚も、ここまでくるとは、
関心、関心」

 私は、何も言う気がなくなった。
 というか、何を言っても、言わなくても、
 彼にただ笑われるだけだと、感じてきた。

「言いたいことは、それだけ?
私は、元々ここに用事はなかったんだし、帰ってもいいかしら?」

 ここで、どういうわけだが、彼の顔色が一瞬で変わり果てた。

 普通なら
「私、何か悪いこと言った?」
 と、動揺するところかもしれない。
 
 だけど、予知能力があったり、
 過去視ができたり、
 能力が分析できたりと、
 私は普通とは、かけ離れている。

 なので、ここで相手の反応なんて気にしない。
 彼は、彼なりに思うこととかあったのだろう。

 能力持ちとは、ところどころ人には、理解されない点が多い。

「それとも、私をここでとどめておく理由があるとでも?」

「ない。
けど、俺は君が気になるんだ」

「気になる?」

「君の境遇とか、能力とか、美貌とか」

「それで?」

「君のことをもっと、よく知りたいんだ」

 こういう人は、大抵、よからぬことを考えている。
 と言いたいけど、偏見もよくないか。
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