悪魔は夜に笑う
「あゆなさん、朝ですよ」
どこからともなく蒼士郎くんの声がして、同時に強烈な眩しさに目を細める。
カーテンを開けられたと気づいて、タオルケットを頭から被ろうとしたけど取り上げられた。
仕方なく数分かけて明るさに目を慣れさせると、蒼士郎くんは昨日の熱はどこへやら、冷めきった顔で私を観察していた。
「こんなに朝日に殺意を覚えたのは初めて」
「ごめんね、無理させて」
しかし、無理させた自覚はあるのかニヤニヤしながら謝ってきた。
ちょっと前の私なら蒼士郎くんに表情の変化があるだけでドキドキしていたけど、慣れてきた今では誤魔化されない。
この悪魔め。私はキッと蒼士郎くんを睨みつけた。
しかしずっと気の抜けたゆるい微笑みをしながら私から目を離さない。
結局私が負けて目を逸らした。
枕元のスマホは6時ちょうどと表示されている。
出勤まであと1時間半か。シャワーを浴びても全然余裕だ。
「仕事行くの?」
「経理は月末休めないの」
立ち上がると蒼士郎くんは驚いたように目を丸くする。
ずいぶん表情豊かな男になったな。
眠気の残った頭で考えるのはやっぱり蒼士郎くんのこと。
脳内から一旦追い出して冷静になりたくてシャワーを浴びてリセットすることにした。
どこからともなく蒼士郎くんの声がして、同時に強烈な眩しさに目を細める。
カーテンを開けられたと気づいて、タオルケットを頭から被ろうとしたけど取り上げられた。
仕方なく数分かけて明るさに目を慣れさせると、蒼士郎くんは昨日の熱はどこへやら、冷めきった顔で私を観察していた。
「こんなに朝日に殺意を覚えたのは初めて」
「ごめんね、無理させて」
しかし、無理させた自覚はあるのかニヤニヤしながら謝ってきた。
ちょっと前の私なら蒼士郎くんに表情の変化があるだけでドキドキしていたけど、慣れてきた今では誤魔化されない。
この悪魔め。私はキッと蒼士郎くんを睨みつけた。
しかしずっと気の抜けたゆるい微笑みをしながら私から目を離さない。
結局私が負けて目を逸らした。
枕元のスマホは6時ちょうどと表示されている。
出勤まであと1時間半か。シャワーを浴びても全然余裕だ。
「仕事行くの?」
「経理は月末休めないの」
立ち上がると蒼士郎くんは驚いたように目を丸くする。
ずいぶん表情豊かな男になったな。
眠気の残った頭で考えるのはやっぱり蒼士郎くんのこと。
脳内から一旦追い出して冷静になりたくてシャワーを浴びてリセットすることにした。