食事のたびに目が合うイケメン営業課長は、どうやら食べることが好きらしい(?)
「さっきから小南のこと見てるから……。というより、ここに来る前から小南のこと気にしてたから、てっきりそうなのかなって」

 疑問に思ったことはそのままにしておけないタイプらしい。ストレートに尋ねる加瀬くんに、私は冷や汗をかいた。

「付き合ってないよ!」
「じゃあ、初瀬さんの片想い……?」
「いや、それもないから! 絶対ない……ですよね?」

 あくまで初瀬さんとはランチ友だちだ。他部署の上司と部下という関係ではあるけれど、私たちはおいしいものを食べることが好き(・・・・・・・・・・・・・・・)という共通の話題で繋がっているだけ。
 実際に彼も、

「俺は小南さんの食べているところが好きで……。幸せそうにおいしそうに食べるから、こっちまで食欲が湧く」

 と答えていた。

 だけど、そう答える彼の表情が少し照れているようにも見えて。
 私はムズムズとした、なんとも言えない気持ちになってしまった。
 というか、食べてるところが好き、って半分くらい告白に聞こえなくもない。少なくとも、他の異性より好ましく思われている気がして、じわりと頬が熱くなった。

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