食事のたびに目が合うイケメン営業課長は、どうやら食べることが好きらしい(?)
「あー……、風が気持ちー……」

 外に出ると、ほどよい風が吹いていた。じんわりと火照った体を夜風が鎮めてくれる。
 それに、意匠を凝らして造られた庭は綺麗だった。会場となっているホテルは庭が美しいと有名で、夜になるとライトアップされている。
 その庭をぼんやりと眺めていると、後ろから足音がした。

「よかった。見つかった」
「初瀬さん……?」

 振り返ると彼が息を切らして立っている。

 私が強引に立ち去ったから、心配して様子を見に来てくれたのだろうか。いま振り返っても、ちょっと不自然な立ち去り方だったし。

 そう思うと申し訳ない気持ちになった。

「もしかして探させちゃいましたか……? だとしたら、すみません」
「いや、謝らないでくれ。むしろ、こっちがすまなかったと思って」
「えっ?」
「さっきの、気分悪くなったよな。だから、謝りたくて」

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