学校の人気者は私だけを離してくれない【大学生編】
翌日。
冬人から呼び出されたのは、大学近くの公園だった。
夕焼けがやけに綺麗だった。
でも紗羅の胸は苦しくて仕方ない。
「紗羅。」
「ん。」
冬人はしばらく黙っていた。
そして。
「別れよう。」
世界が止まった。
「……え?」
「今の俺じゃ、お前を守れない。」
「そんなの関係ないよ!」
「ある。」
冬人は初めて見るくらい辛そうな顔をしていた。
「お前を巻き込みたくない。」
紗羅の涙がこぼれる。
「私は巻き込まれてもいい。」
「だめだ。」
「冬人が好きだから一緒にいたいの!」
声が震える。
でも冬人は首を横に振った。
「ごめん。」
その一言だけ残して、冬人は去っていった。
紗羅はその場にしゃがみ込む。
涙が止まらない。
初めてだった。
本当に別れるかもしれないと思ったのは。
その頃。
冬人は一人、夜道を歩いていた。
拳を強く握りしめる。
「これでよかったんだ……。」
そう呟きながら。
彼もまた、誰にも見えない場所で泣いていた。
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