学校の人気者は私だけを離してくれない【大学生編】
###No.9 それでも君が好き




冬人と別れて、一週間。
大学のキャンパスを歩いていても、紗羅は笑えなくなっていた。
講義は受ける。
友達とも話す。
でも心には大きな穴が空いたままだった。
夜になると、冬人との写真を何度も見返してしまう。
「……会いたい。」
そうつぶやいても、返事はない。
冬人とのトーク画面は、「既読」がつかないままだった。
一方、冬人も変わらなかった。
アルバイトを掛け持ちし、大学へ通い、家の会社の手伝いをする毎日。
疲れていても、スマホの待ち受けは紗羅とのツーショットのまま。
「……。」
削除できない。
いや、したくなかった。
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