ネモフィラの中君は何度でも僕を忘れる
【あとがき】

ここまで『ネモフィラの中に何度でも僕を忘れる』を読んでくださり、ありがとうございました。

この物語は、「忘れてしまうこと」と「それでも残り続ける想い」をテーマに書きました。記憶が失われても、関係が途切れても、人の心の奥には消えない感情があるのではないかと思ったことがきっかけです。

雪月と縁は、何度も出会い、何度も離れます。その繰り返しはとても残酷にも見えますが、それでも二人の間には確かに“愛していた時間”が存在していました。

現実には簡単に結ばれないことや、どうにもならない病気や状況があります。それでも誰かを大切に思った記憶は、形を変えながら心に残り続けるのかもしれません。

この作品が、誰かの中にある「忘れたくない人」を少しでも思い出すきっかけになれば嬉しいです。

青いネモフィラの中に咲いた白い花のように、静かだけれど確かに存在する想いを込めて。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

詩月麗
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