自惚れ、アディクト
「今日話してた数合わせの合コン、俺行くわ」
帰り道、歩きながら愁に電話をかけた。
向こう側で愁が「いいけど、彼女は?」と、尋ねるので「あ〜〜…別れた」と、詳細を省いて答えた。
「つうか、はじめから彼女なんていねぇ」
「ふうん。そか」
愁の声がやけに遠くに聞こえる。と、同時に初花に言われたことや、これまで別れた子たちの言葉が、こころにのしかかる。
わたしのことちゃんと好き?とか。
ねえ、他の子と仲良くしないで。愛央はわたしの彼氏でしょ。とか。
もっと愛してよ。なんて……。
通話が終わり、吐き捨てた。
「うっざ。勝手に言っとけよ」
⸝⸝꙳
ひとりに絞ると碌なことがない。
楽しく遊んで、テキトーに満たされて、自由に、ゆるく、誰にも縛られないのが俺には合ってるのかもしれない。
その日を境に、俺は“特定の誰かに縛られない恋愛”を選ぶようになった。
大学に進学して付き合った子もいたが結局、長続きはしなかった。
「あおくん、めっちゃ気持ち良かった。また遊ぼ?」
「いいよ〜」
自由な恋愛を求めた俺は、いろんなタイプの女の子たちと遊んだ。誘われたら乗るし、誘ったら乗ってくれる子とも。当然、経験人数だけが増えていく。
永遠からは「そろそろ落ち着いた方がいいんちゃう?一途な愛央ちん見てみたいわぁ」と、諭された。妹からは「愛央にいは下半身で生きてるタイプの男って感じ」と、白い目で見られた。
一人に絞る気もなければ、兄貴や同級生たちのように結婚する気もない。
………はず、だった。
あの子に会うまでは———…
帰り道、歩きながら愁に電話をかけた。
向こう側で愁が「いいけど、彼女は?」と、尋ねるので「あ〜〜…別れた」と、詳細を省いて答えた。
「つうか、はじめから彼女なんていねぇ」
「ふうん。そか」
愁の声がやけに遠くに聞こえる。と、同時に初花に言われたことや、これまで別れた子たちの言葉が、こころにのしかかる。
わたしのことちゃんと好き?とか。
ねえ、他の子と仲良くしないで。愛央はわたしの彼氏でしょ。とか。
もっと愛してよ。なんて……。
通話が終わり、吐き捨てた。
「うっざ。勝手に言っとけよ」
⸝⸝꙳
ひとりに絞ると碌なことがない。
楽しく遊んで、テキトーに満たされて、自由に、ゆるく、誰にも縛られないのが俺には合ってるのかもしれない。
その日を境に、俺は“特定の誰かに縛られない恋愛”を選ぶようになった。
大学に進学して付き合った子もいたが結局、長続きはしなかった。
「あおくん、めっちゃ気持ち良かった。また遊ぼ?」
「いいよ〜」
自由な恋愛を求めた俺は、いろんなタイプの女の子たちと遊んだ。誘われたら乗るし、誘ったら乗ってくれる子とも。当然、経験人数だけが増えていく。
永遠からは「そろそろ落ち着いた方がいいんちゃう?一途な愛央ちん見てみたいわぁ」と、諭された。妹からは「愛央にいは下半身で生きてるタイプの男って感じ」と、白い目で見られた。
一人に絞る気もなければ、兄貴や同級生たちのように結婚する気もない。
………はず、だった。
あの子に会うまでは———…