自惚れ、アディクト
上に跨がるカリンが猫撫で声で甘えた。


「またシたくなっちゃった」
「え〜〜〜…どうしよ」

「ねえ」

「……………」


ワザと焦らしてはぐらかす。アーチ型に整えられたカリンの眉尻が、不満そうに垂れ下がっている。形勢逆転した。

やっぱ、俺はこうじゃないとな。

胸元に溢れるダークブラウンの髪を一束掬う。指にさらりと絡んだ毛先を弄びながら、色白の細い手首を強く掴み、押し倒した。ベッドが軋む。


「する」

桃色の厚い唇を食んだ。

「ん……。あ…っ」

キスの隙間から漏れる愛嬌を啄むように何度も塞ぐ。時折、噛んだり舌を押し入れたりして、反応を確かめる。

「ふぅ〜…っ。んん……」
「…………」
「ぁ…お。はやく、きて」

「ん…」


最近になって気づいたんだが、俺はこっちも上手いらしい。

ゆっくり腰を進めて深く繋がる。
濁音混じりの声が耳の奥を刺激し、眉を顰めた。


「ああ…っ。〜〜〜っ!……ん゛」

「声、でけぇよ」


行為が終わり、ベッドでスマホを弄る。
永遠から《愛央ちんの分もあるで〜》と、メッセージと共に、チョコの山が写真付きで届いていた。《どっちが多い?》返信すると、すぐに既読マークが付いた。《愛央ちんのが2個多い😑》うさぎが頭の上で丸を作るOKスタンプだけ送った。


「んぅ…。…………あお」

隣で眠っていたカリンが目を覚ました。
腕に擦り寄り、まだ甘え足りないのか頬に口付けを落とす。そうして、うっとりした瞳で言いのける。

「来月のお返し楽しみだなぁ。最近、お家デートばっかりだから、外で遊びたい。ね〜〜。愛央」

「…………(だっる。別れよ)」

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