四つ葉の栞
もう一枚のしおり
美紗樹は本屋へ通うようになる。
蒼がおすすめする本を買い、読み終えるたびに感想を書いて本屋へ持っていく。
蒼も返事を書く。
中学生の頃と同じように、本を通して手紙を交わす二人。
でも今度は、四つ葉のしおりではなく、本屋のブックマークに小さな手紙を添える。
二人とも「好き」と書けば終わる距離なのに、最後の一歩だけ踏み出せない。
ある日、美紗樹は帰り際に蒼へ言う。
「先輩が選ぶ本、やっぱり好きです。」
蒼は笑って答える。
「富田さんの感想を読むのも好きだよ。」
その言葉に、お互い胸が苦しくなる。
でも、その”好き”が本なのか、人なのかは最後まで聞けない。
蒼がおすすめする本を買い、読み終えるたびに感想を書いて本屋へ持っていく。
蒼も返事を書く。
中学生の頃と同じように、本を通して手紙を交わす二人。
でも今度は、四つ葉のしおりではなく、本屋のブックマークに小さな手紙を添える。
二人とも「好き」と書けば終わる距離なのに、最後の一歩だけ踏み出せない。
ある日、美紗樹は帰り際に蒼へ言う。
「先輩が選ぶ本、やっぱり好きです。」
蒼は笑って答える。
「富田さんの感想を読むのも好きだよ。」
その言葉に、お互い胸が苦しくなる。
でも、その”好き”が本なのか、人なのかは最後まで聞けない。