思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「聞いたか? スラム街の話」
「ああ。ガルドラがいなくなったあとを、モルデント伯爵令息が継いだんだろ?」
「アツパイダ伯爵よりは、ずっとマシだが……」
「あいつも、長くないな」
すると偶然、スラム街の方向からやってきた男性たちが、リガルドとガルドラの話をしているのが耳に入る。
通行人たちも、まさかこの場に女王が身を隠して歩いているなど思いもしなかったのだろう。
(これはいい情報を、得たわ……)
リベルラはしてやったりな表情を浮かべたあと、ほくそ笑む。
――リガルドが護衛騎士の任を解かれてから、1か月の時が過ぎた。
支援金を不正に入手して私腹を肥やそうと目論んで熱心に活動を続けていた前任とは異なり、彼はいつまで経ってもスラム街をよりよくするために必要な書類を申請してくる様子がない。
リベルラは痺れを切らし、夫への贈り物を入手するついでに彼の仕事っぷりを確認するべくやってきたのだが――。
どうやらリガルドは、治安維持に苦戦しているようだ。
「ああ。ガルドラがいなくなったあとを、モルデント伯爵令息が継いだんだろ?」
「アツパイダ伯爵よりは、ずっとマシだが……」
「あいつも、長くないな」
すると偶然、スラム街の方向からやってきた男性たちが、リガルドとガルドラの話をしているのが耳に入る。
通行人たちも、まさかこの場に女王が身を隠して歩いているなど思いもしなかったのだろう。
(これはいい情報を、得たわ……)
リベルラはしてやったりな表情を浮かべたあと、ほくそ笑む。
――リガルドが護衛騎士の任を解かれてから、1か月の時が過ぎた。
支援金を不正に入手して私腹を肥やそうと目論んで熱心に活動を続けていた前任とは異なり、彼はいつまで経ってもスラム街をよりよくするために必要な書類を申請してくる様子がない。
リベルラは痺れを切らし、夫への贈り物を入手するついでに彼の仕事っぷりを確認するべくやってきたのだが――。
どうやらリガルドは、治安維持に苦戦しているようだ。