思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(リベルラの元へ、戻らないと……。たとえ、どれほど卑怯な手を使ったとしても……)

 リガルドは女王から直々に命じられた仕事を放棄し、いかにして彼女を王配の魔の手から救い出すかを画策する。

「クロドノルン卿が、女の人を連れて歩いてるよ!」

 そんな中、新たな護衛騎士と並んで歩くリベルラがいると少女から報告を受けた。

 彼女はガルドラがこの辺りの治安維持に務めていた時と同じように、こちらへ屈託のない笑みを浮かべている。
 それが周りの人間を出し抜き、自分だけがいい思いをするためだと言うのは、己の経験からすぐにわかった。

「僕に協力をしてくれたら、小袋いっぱいの金貨をあげる」
「いいよ! わたし、なんでもする!」

 少女は2つ返事でこちらの提案を受け入れ、想像以上の働きっぷりを見せてくれた。
 人を疑うと言うことを知らないリベルラは、まんまとこちらの策に嵌った。

「ああ……! やっと、2人きりで話ができる……!」

 リガルドは口元だけに歪な笑みを浮かべると、女王を裏路地へと引っ張り込んだ。
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