思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「馬鹿、言うんじゃねぇよ! 妻を守りながら、武器が使い物にならねぇ状況で、圧勝なんざしたら、ドン引きされちまうじゃねーか!」
「相変わらず……っ。自分をよく見せることだけは、すごく長けているんだね……!」
「そりゃ、どーも!」
「褒めてない!」
ガルドラは言い争いを続けながら、必死に両手足を動かして抵抗を続ける。
しかし、武器を持った相手に拳だけで勝利を収めるのは、簡単なことではない。
段々と劣勢に追い込まれていく夫の姿を黙って見守るしかできない自分に苛立ちを募らせながら、彼にできることはないかと思考を巡らせる。
(そうだわ……!)
リベルラは懐に隠し持っていた小箱の包装をビリビリと破り、真新しい短剣を投げて寄越した。
「ガルドラ!」
「おっと……」
彼は口で柄を受け止めると、その感覚を下唇で確かめた。
それが真っ二つに折れて使い物にならなくなったものと変わらないことに気づき、嬉々として利き手へ持ち直す。
「あるじゃねぇか! いい武器!」
夫は水を得た魚のように軽やかに地を蹴ると、刃を振るう。
「相変わらず……っ。自分をよく見せることだけは、すごく長けているんだね……!」
「そりゃ、どーも!」
「褒めてない!」
ガルドラは言い争いを続けながら、必死に両手足を動かして抵抗を続ける。
しかし、武器を持った相手に拳だけで勝利を収めるのは、簡単なことではない。
段々と劣勢に追い込まれていく夫の姿を黙って見守るしかできない自分に苛立ちを募らせながら、彼にできることはないかと思考を巡らせる。
(そうだわ……!)
リベルラは懐に隠し持っていた小箱の包装をビリビリと破り、真新しい短剣を投げて寄越した。
「ガルドラ!」
「おっと……」
彼は口で柄を受け止めると、その感覚を下唇で確かめた。
それが真っ二つに折れて使い物にならなくなったものと変わらないことに気づき、嬉々として利き手へ持ち直す。
「あるじゃねぇか! いい武器!」
夫は水を得た魚のように軽やかに地を蹴ると、刃を振るう。