思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「さっさとお家に帰りなさいって? 冗談じゃないわ! あなたにまだ、大事なことを伝えていないもの!」
「じゃあ、早く言えよ。聞いてやるから」
「私に命令しないで!」
リベルラは先程まで暴漢に怯えていたのが嘘のようにこちらを睨みつけたあと、こほんと咳払いをして何度か深呼吸を繰り返す。
その後、静かに声を発した。
「あなたは、強すぎるわ」
「はぁ? 強いに越したことはねぇだろ」
「目立ちすぎるのも、よくないのよ」
「俺に、惨たらしい死を迎えろって言うのか?」
「いいえ。その逆よ。私の目が届かない所で、死んで欲しくないの」
今日初めて顔を合わせたばかりの姫から、「生き続けてほしい」と懇願されるなど夢にも思わない。
それが一握りの人しか得られぬ誉れだとわかっていても、ガルドラは真に受ける気にはなれなかった。
「姫様はお優しい心を、お持ちなんだな」
「茶化さないで」
彼女は本来であれば、自分よりも強く、高貴なる身分に守られ、慈しまれ、大切に鳥かごの中で育てられているべき少女だ。
夢のようなひとときは、永遠になど続かない。
「じゃあ、早く言えよ。聞いてやるから」
「私に命令しないで!」
リベルラは先程まで暴漢に怯えていたのが嘘のようにこちらを睨みつけたあと、こほんと咳払いをして何度か深呼吸を繰り返す。
その後、静かに声を発した。
「あなたは、強すぎるわ」
「はぁ? 強いに越したことはねぇだろ」
「目立ちすぎるのも、よくないのよ」
「俺に、惨たらしい死を迎えろって言うのか?」
「いいえ。その逆よ。私の目が届かない所で、死んで欲しくないの」
今日初めて顔を合わせたばかりの姫から、「生き続けてほしい」と懇願されるなど夢にも思わない。
それが一握りの人しか得られぬ誉れだとわかっていても、ガルドラは真に受ける気にはなれなかった。
「姫様はお優しい心を、お持ちなんだな」
「茶化さないで」
彼女は本来であれば、自分よりも強く、高貴なる身分に守られ、慈しまれ、大切に鳥かごの中で育てられているべき少女だ。
夢のようなひとときは、永遠になど続かない。