思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(どうせ、俺のことなんざ……。すぐに、忘れちまうくせに……)

 太陽のように明るく、可憐で、光り輝く道を歩むことを約束されたお姫様。
 そんな彼女にどれほど好意を抱いたところで、自分がリベルラに愛される未来など絶対にあり得ない。
 だからこそ、ガルドラはあえて少女にぶっきらぼうな対応をし続けた。

「死にたくなければ、3割程度までに抑えなさい」
「3割ぃ? 馬鹿言うんじゃねぇよ。死んじまうだろ!?」
「あなたの実力なら、その程度でも充分に存在感を示せるわ」

 そんなこちらの態度を全く気にした様子もなく、彼女は胸を張って己へ命令した。

(その自信は、一体どこからくるんだか)

 ガルドラは、それが不思議で堪らない。
 リベルラの言い分をどうにも納得できずに胸の前で腕を組めば、紫色の瞳が悲しげに細められた。
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