思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(ここは、堪えるのよ……)

 リベルラは何度も自分に言い聞かせて冷静さを保ち続けたあと、どこか困ったようにか細い声で告げた。

「無理にとは、言わないわ。本人の希望も、あるでしょうし……」
「俺じゃ、あいつの代わりにはなれねぇの?」
「あなたは、王配よ。護衛騎士に任命するのは、いささか問題があるでしょう」
「別に、兼任したっていいんじゃねぇの」

 リガルドは、ガルドラに負けている。
 自分よりも劣っている人間にいずれ妻となる女性を警護させるのは、夫からしてみれば不安で仕方がないのだろう。

(まるで自分ならば、絶対に危険な目には遭わせないとでもいいたそうね……)

 その自信は、いったいどこから来るのだろうか?

(知りたい)

 リベルラはこちらの予想が正しいかをはっきりとさせるため、あえて小首を傾げる。
 そして、馬鹿なふりをして事実確認を行った。
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