思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(もう一度、3人で戦わせてみたいけれど……)

 いくら自分が女王と言えども、「剣術の実力差が気になるから」と気軽に3人を戦わせるのは、得策とは言えない。
 模擬刀を用いたとしても、攻撃を避けようとして怪我をする可能性があるのだから。

(彼らが使いものにならなくなるのだけは、避けたいもの……)

 リベルラが徐ろに抱いた願望を声に出さず頭から消し去った直後のことだった。
 寡黙で真面目な騎士団長の口から、2人の話題が飛び出した。

「狂犬と忠実な懐刀」

 こちらから促す前に、自主的な発言をするなんて珍しいこともあるものだ。

(明日は、槍でも降るんじゃないかしら……?)

 リベルラは心の中で失礼なことを考えながら、話を続けるように無言で促す。
 こちらの許可を得た彼は再び重苦しい唇を開き、突然語り出した意図を説明し始めた。
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